田中正勝県議「先生のお元気の秘訣はなんでしょうか?」
昇地三郎先生「元気な理由はまず噛むことです。一口30回は噛む、これを97年以上続け
ています。子供の時は虚弱児と言われた私が、元気で長生き出来るのは、
母親が良く噛むことを教えてくれたからです」
田中正勝県議「なるほど、大事なことだと思います」
昇地三郎先生「私は汁かけご飯やおじやを一度も食べたことがありません。30回よく噛
むことにより、唾液で食べ物を消化して、胃液が薄まらないように、汁物
やお茶は最後に飲むようにしています」
田中正勝県議「先生の健康法は、他にもございますでしょうか?」
昇地三郎先生「一生涯考えてきたことは、自分の身体をどう長持ちさせるか、どう健康に
するか。そこで、結婚してから『冷水摩擦』を始めました。意志薄弱では
ない証に、家内の前でやりました。
60年間、冷水摩擦を続けています。今朝もやりました。冷たいタオルを
首にパッと当てると目が覚めます。1年365日、1日も欠かしたことがあ
りません。どちらかというと、健康のためと言うより、意志鍛錬のために
やってきた感があります。継続は力なり。田中議員もされてはいかがでし
ょうか」
田中正勝議員「先生の健康なお身体に感動すると同時に、その明晰さにいつも驚嘆してお
ります」
昇地三郎先生「母の残した言葉に『頭は常に使え、頭はこの世で使え』があります。別の
表現をすると『知的な生活をせよ』『知的な生活=愚かなことはするな』
という意味でしょう。『知的に意味のあることを勉強し、ちゃんとこの世
で頭を使え』と。私は毎朝、自分でハングル語や中国語を勉強しています
7時5分からハングル講座を。8時20分からは、中国語講座です。毎日テ
キストを見て勉強をします。『今日はやめておこう』とさぼったら駄目。
やはり毎日決めた時間に、決めた方法で勉強する。すなわち『常に使え』
の『常』でないといけない。怠け心で『今日はやめとこう』ではなく、自
分でやろうと思って決めたら、やむをえずやる。これが本当にやることな
んだと。私は『やむをえず為す、これを為すという』と口に出し、励みの
言葉としています」
田中正勝県議「先生のお言葉、勉強になります」
昇地三郎先生 田中県議は、21年間の教員生活の中で「子どもをほめて伸ばす教育」を
信条として、多くの人材を育て、荒木小学校では「ズームイン朝」でクラ
スが紹介され、担任クラス全員の「絵画コンクール入賞」という快挙や、
その後、南小学校では「NHK」で紹介されたり。
また教育の原点ともいえる「障がいをもった子の教育」にも情熱を注がれ
たと伺っております。
田中正勝県議 「恐縮です。98歳から5年連続、世界一周の講演等、世界を飛び回られる
先生のお言葉を鑑としてまいります。先生の益々の御活躍、そして御健康
を心から願っております」
昇地三郎先生「『PHP12月号』に掲載された田中県議のエピソードを読ませていただき
一人の友を思い、後輩を思う心に大変に感銘を受けました。これからも
益々の御活躍を期待しております。
|