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公明党福岡県議団バナー
田中正勝議員 
公明党の田中正勝でございます。まずは、毎議会登壇のチャンスを与えてくださったことに心より感謝申し上げます。原稿ができるまでの産みの苦しみはありましたけれども
庶民の声、一人の声を大切に県政に届けられる喜び、そして代弁できることを励みに頑張ってきたつもりであります。
初めに、心身障害、精神障害者小規模作業所に対する県の支援について知事にお伺いいたします。この件につきましては、これまで何度も取り上げられ、また私も取り上げてきましたが、再度質問をさせていただきます。
御承知のとおり、一九八一年「完全参加と平等」のテーマのもと国際障害者年が開始され、その後の知的障害者に対する福祉施策は、ノーマライゼーションの理念に基づくいわゆる福祉八法の改正により、精神障害者地域生活援助事業いわゆるグループホーム等生活面を中心とした社会生活へのかけ橋としての事業が展開されてきたのであります。また昭和六十三年には、精神障害者の人権を尊重し、適正な保護を行い、精神障害者の社会復帰を促進するための精神保健法が施行され、各種施策が実施されているところであります。ノーマライゼーションの理念は、私は、障害を持つ人々には平等に人としての尊厳が守られ、生まれてきてよかったという実感を持てる生活をつくる権利があり、そのための条件を社会全体が整備していき、国、地方公共団体が援助していくということであると思うのであります。私がここで取り上げます国の補助対象とならない障害者小規模作業所については、今日この理念から遠く離れた状況にあり、極めて厳しい運営を余儀なくされているのであります。障害者が地域で当たり前の暮らしをつくり出していくには、小規模作業所はなくてはならない存在となっております。関係者の並々ならぬ努力でつくられてきた小規模作業所も、二〇〇〇年を前に全国で五千カ所を超える状況が生まれると言われております。福岡におきましても六十九カ所を数え、その急増傾向は一向におさまりません。そこで働く障害者も八百名を超えました。最近は重度障害者や精神障害者を対象とした作業所の増加が特徴的で、小規模作業所もさまざまな役割を担いつつあります。一方で小規模作業所の運営状況は非常に深刻な状況であります。作業所の建物は狭く、老朽化しているのが現実であります。また、そこで働く四分の三の職員の給料は月十万円以下です。親が職員がわりで頑張っているところも、高齢化で維持していくのが困難になってきております。法人化のための土地や建物建設資金両面での条件づくりが困難で、小規模作業所の方向も見つけられない状況であります。こうした状況は一日も早く改善されなくてはなりません。そのためには、どうしても福岡県の補助金制度の充実と改善が必要なのであります。福岡県の補助金水準は全国で心身障害者対象で何と四十一番目であり、例えば香川県では六百四十三万円、山口県は六百九十九万円と、本県の四百万円と比べると大きな格差があるのであります。精神障害者対象は四十三番目であります。この現状は非常に残念なことです。
そこで、知事にお伺いいたしますが、以上のような厳しさを踏まえ、県の障害者小規模作業所運営費補助額を増額するとともに、精神障害者共同作業所についても市町村の協力を求め、県と同額程度まで助成し、生活支援の推進を図るべきだと考えますが、福祉に特に力を入れてくださっている知事であります、予算の上積みの気持ちがあられるのかどうかをあわせて、知事のお考えをお聞かせください。
次に、介助犬普及への県の支援についてであります。日本の肢体不自由障害者は現在百六十万人以上と言われ、中でも家族とともに暮らせない、また自立を求める障害者も年
々増加しております。しかし、肢体不自由障害者が自立したくても、介護、介助費用の問題や介助者への気兼ね等の精神的理由によりその願いが十分に果たされていないのが現状であります。こうした状況の中、新しい可能性として注目され始めたのが、この介助犬であります。介助犬についての報道番組を見られた方もおられると思いますが、介助犬は、落とした物を拾う、新聞や電話の子機などの指示された物を持ってくる、冷蔵庫を開閉する、衣類の着脱を手伝うなど障害者の日常生活を介助するほか、障害者の自立や社会参加を進め、精神的な支えとしてもその活躍ぶりは目をみはるものがあります
しかしながら介助犬は、盲導犬と違い日本ではまだ市民権を得ていないために、ほとんどその存在すら知られておりません。法的にも認知されておりません。そのため公共交通機関への同乗や宿泊施設などの利用を断られるケースがしばしばです。私が知っている介助犬は、すごく介助ぶりがよく、無人駐車場では窓から上半身を乗り出し機械が出す駐車券をくわえて入れる、スーパーでは指示した物をしっかりとくわえてかごに入れるなど、パートナーとして大切な存在となっております。欧米では、既に社会的に認知された約五千頭もの介助犬が活躍しており、中でもアメリカでは、心身に障害を持つ人たちを介助するために訓練された動物を介助動物と規定し、介助動物とともに生活する障害者が社会から差別されないように、公共施設に受け入れを義務づけるなど法律で障害者の権利を保護しています。しかし、残念ながら日本では、国が認知しているのは盲導犬だけであり、ハーネスをつけた盲導犬とともに障害者が歩行している場合、道路交通法では自動車の運転者に対し徐行か停止を義務づけております。また運輸省は、障害者が盲導犬を連れて宿泊施設を利用できるよう通達も出しており、公共交通機関も同乗を認めております。盲導犬育成団体に対する寄附金の優遇措置もあり、十分とは言えませんが、その環境づくりは着実に進められております。これに対して介助犬は認定基準もないことから、法的には何らペットと変わらず、訓練方法や訓練士の資格認定も整っておりません。また、育成費が実費だけでも一頭三十万から五十万円、人件費、諸経費を含めれば二百万円以上もかかると言われており、当事者には大きな負担となっております。現在、国においては本年九月、ようやく介助犬の調査研究を進める研究班に一千万円助成することを決定したところであります。今後確実に増加することを考えたときに、本県として国に先立ち、例えば交通機関、公的機関、さらには民間施設に対して介助犬の受け入れがなされるよう働きかけること、及び民間の訓練施設や訓練士育成に何らかの援助を行い普及に努める必要があると考えますが、知事のお考えをお聞かせください。
質問の最後は、教育問題の一つとして、いじめと学校のトイレ改善についてお尋ねいたします。小学生の中で今、学校のトイレに行けない症候群とも言うべき傾向が広がっております。排便を我慢して慢性的な便秘になったり、お漏らしをしてしまう子もおり、子供の心と体にさまざまな影響も出てきております。既存の学校のトイレは、建物の老朽化が進む中でトイレ環境も悪化し、学校のトイレは五Kと言われています。すなわち五Kとは暗いのK、怖いのK、臭いのK、汚いのK、そして壊れているの五つです。なるほどと納得する方は私だけではないと思います。こうした実態を重く見て、本年八月神戸市内で、「なぜ学校のトイレに行かないの」をテーマに、小中学生が中心になって初めてユニークな学校トイレ子供会議が開催されました。その中で、学校でおなかが痛くなったときはどうするかとのアンケート調査に対し、我慢すると答えた子供は七二%と圧倒的で、トイレに行くと答えた子供はわずか一八%しかありませんでした。また、そこで出た主な意見として、小学校四年生、五年生のトイレ掃除のとき、同級生にデッキブラシで頭をこすられたり、洗浄液などもかけられたが、先生は見て見ぬふりだった
水や掃除道具のあるトイレはいじめの格好の場所、でも僕たちの体にはとても大事な場所、安心して行けるようにこまめにきれいにしなければとの意見もあり、トイレがいじめの場所として利用されるケースが多いとの実態が明らかにされました。また中学校では、最も器物破損が行われるのがトイレであり、またトイレでたばこを吸ったり、ひどい例ではシンナーを吸って暴力事件を引き起こすなど、トイレが子供たちのはけ口やいじめの場となっているのではないのか。つまりトイレが荒れると学校も荒れるとの意見もあります。
そこで、このような事例をつかんでいるのか、つかんでいるとすればどう対応したのかお聞かせください。
提案でありますが、県教育委員会として、特に小中学校のトイレの総点検、そして実態把握に努めるよう指導するお考えがないのか、お聞かせください。
滋賀県栗東町では、今までのイメージを一新して、ホテル並みのトイレをこのたびつくりました。すると、今まで何回となく壊されていたのが器物破損がなくなり、ガラスも割れなくなった。また自発的に花を生けたりしてとても大切にされるようになりました
との報告がありました。とても興味ある結果であると思います。心豊かな教育環境をつくるためにも、今までの五Kから三A、つまり明るく、安心でき、愛されるトイレづくりが今求められていると言えます。小中学校の学校施設は市町村の管轄ではありますが
県立の高等学校を含めて県教育委員会として、いじめと学校トイレの改善の問題をどうとらえられているのか、またトイレ改善に対して何らかの支援策を考えていく必要があると考えますが、教育長のお考えをお聞かせください。
以上で質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
麻生渡知事 
御質問の第一点は、障害者の皆さんの小規模共同作業所に対します支援の問題についてでございます。県はこれまで、小規模共同作業所の運営を円滑にする基盤の強化を図りますために、平成八年度に一カ所当たり補助金の基本額を三百万円から四百万円に引き上げ、そしてまた平成十年度ではこのような作業所が五十四カ所になっております。そして精神障害者の方につきましては十五カ所について助成をするということでございます。この充実を図ってきているところでございます。福岡県の場合には、このような小規模共同作業所に対する支援はもちろんでございますけれども、授産施設あるいは通所施設などの整備を行いまして、障害者の皆さんの福祉を図ってきておるわけでございますけれども、こちらの面で言いますと、全国的にも相当進んだ段階にあるわけでございます。しかし、今も御指摘がございましたように小規模共同作業所、これの運営の支援
非常に重要なことでございます。これまでも、県議会におきましてもいろいろな形で強い要望をいただいておるわけでございます。本日の御指摘の点も念頭に置きまして、安定化のための支援の強化につきまして十分検討してまいりたいと考えておる次第でございます。
それから、このような小規模共同作業所に対します市町村からの支援の協力の問題についてでございます。小規模共同作業所に対します市町村からの補助につきましては、この作業所一般には市町村をまたがりまして広域で利用されておるということもありまして、所在地以外の市町村の御理解を得るということが課題になっているわけでございます。したがいまして、県といたしましてはこの共同作業所の役割、障害者の皆さんの社会復帰を促進する上で重要な機能を果たしておるということを十分、所在地だけではなくて関係の市町村に対しまして理解をいただく、そして今後とも引き続き支援の協力、これを強く要請してまいりたいと考えております。
恐縮です、もう一点。介助犬の問題についてでございます。介助犬につきましては、今るるお話がございました障害者の皆さんの生活を支援をする、サポートする上で大きな役割を果たしております。しかし、盲導犬のような社会的な理解、認知がまだ得られていない状況でございます。したがって交通機関への同伴、こういうことについての法的整備あるいは国からの支援策も講じられておりません。県の方といたしましては、介助犬が全国的に見ますとまだ大変少ない現状にあるわけでございますけれども、今お話がございましたようにその果たしている役割、これに着目をいたしますと、盲導犬と同じように国におきまして法的な整備あるいは育成面での支援あるいは普及、こういうことを図っていくことが必要であろうというふうに考えておる次第でございまして、国に対しましてこの点の整備を要望してまいりたいと考えております。
光安教育長 
学校のトイレと問題行動との関連についてお答えをいたします。学校生活にかかわります各種の調査事例等を見ておりますと、トイレなどの学校内の目につきにくい場所におきまして喫煙や暴力行為、いじめ等の問題行動が発生しやすい傾向が指摘をされております。各学校におきましては、日常の教育活動を通じまして公徳心を養いますとともに
学校環境の整備、美化に努めておるところでございます。あわせてこれらの場所の巡回指導等によりまして、問題行動の防止に取り組んでおるところでございます。子供たちにとりまして学校は一日の大半を過ごす生活の場でありまして、教育効果を高める上からも良好な環境を整備、確保することが大切であると考えておるわけでございまして、トイレなどの学校施設の総点検、実態把握に努めまして、施設整備の推進が図られますように市町村に対してさらに指導をしてまいりたいと考えております。
特に、ただいま御指摘がありましたような学校トイレを取り巻きますいろんな問題に関しましては、去る九月に「学校トイレの現状と今後の方向性」と題しまして、市町村教育委員会を対象にいたしました研修の場を企画をいたしまして実施をいたしたところでございます。またこうした施設の整備に当たりましては、国におきます改築事業、大規模改造事業等の補助制度を活用をいたしまして適切な整備が図られますように指導をしてまいりたいと考えております。
なお、一部市町村から、特にトイレ整備のみを対象にいたしました補助制度の実現について要請があっておりますので、国に対してこの点について要望をしてまいる考えであります。
田中正勝議員 
大変に御答弁ありがとうございました。
先ほど知事の方から十分な検討ということを、一度ならず二度ほど心身障害者、精神障害者の小規模作業所に十分なる検討をもっておこたえするという答弁をいただきましたので、当初はそういう言葉をいただけなければ不満足で、この段で再度質問しようかと思いましたけれども、来年の当初予算に組まれますことを期待しながらお礼を申し上げたいと思います。
また肢体不自由者、及び精神、心身障害者の皆様方と懇談をする機会によくお聞きすることは、ある言葉の中に、「踏まれても踏まれてもなお咲くタンポポの笑顔かな」という言葉があると。私ども親子は社会の中で理解を得ない状況の中で、つらい、そして我慢をしながら生きていることが多くあります。しかし、タンポポのように、踏まれても踏まれても笑顔だけは忘れずに、なお咲くタンポポの笑顔かな、のように頑張っておりますという言葉を聞くにつけ、私どもはそういう一人の声を大切に取り上げながら施策に生かしていかなきゃならないと強く決意しております。その方が最後におっしゃった言葉の中に私は感銘した言葉で、ホイットマンの詩を引かれて言われました。寒さに震えた人間ほど太陽の温かさを知る。私たち障害者は本当につらい思いを乗り越えながら
太陽がさんさんと震えた人間に光を与えたときにその喜びを感じるように、私どもはこの福祉施策が一つずつ実現していくときに何十倍も何百倍も喜びを感じるということをおっしゃっておられました。どうかそういう方々とともに、その方々が、障害を持った皆様が、この世に生まれてきてよかったと。障害を持った皆さんは自分の意思でこの世に望んで生まれてきたわけではないわけであります。そういう方々が、生きててよかったという社会をつくっていきたい、またそうお願いをしたいということを知事に強く要望いたしまして、終わらしていただきます。
ありがとうございました。(拍手)
 
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